六爻断易塾

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卦の立て方

六爻断易は、まず卦をたてることが必要です。
中国の戦国時代以前は、亀の甲羅を火の上に置き、割れた象から吉凶を占いました。その方法は占う前の儀式も必要で大変複雑でした。その後、めとぎを50本から1本抜いて49本にし、現在の筮竹を使用して占うような方法になりましたが、1つの卦を立てるまでに18回の手順があり、卦を立つまでには大変でした。それ以降も様々な方法が行われましたが皆複雑で、西漢時代に入り、京房が京房易を始めた事により、そこから3枚の銅銭で占うという方法になりました。この方法は簡単ですが、そこには深い意味があります。銅銭は中に四角の穴があいていますが、内の■の穴は、地を、外の○は天を表わしています。

したがって銅銭で占うという事は、天、人、地という3つのイメージを全て含んでいることになり、天人合一の思想と一致し、この象の取り方は、古人の知恵を含んだ上に、一番簡単な象の取り方となるのです。

銅銭での象の取り方の基本原理は、人体が磁場に感応するという、全息論です。よって質問者は、正しい情報が得るために、必ずその質問内容について集中しなければなりません。遊びのつもりや不信者がやりますと、取った象が正しい象になりません。

立卦する時は3枚の銅銭(康煕、乾隆銅銭を使用するのが良い)を掌中に入れ、両手を合わせて聞きたいことを考え、集中し、だまって1分程目を閉じ、銅銭と質問者が共振、感応するようにします。そして、銅銭を振り、きれいな机のような平らな場所に自然に6回放ちます。その際、毎回の卦象を記録し、下から上に順番に記録します。 100円玉等で立卦する場合は、数字のある方を表とします。

表表裏ならば少陰(、、)
裏裏表なら少陽(、)
表表表なら老陽(O)
裏裏裏なら老陰(X)

例)
6回目  、 (表裏裏)     、   
5回目  、 (表裏裏)     、   
4回目  o  (表表表で陰動)→ 、、   
3回目  、、(表表裏)     、、   
2回目  x  (裏裏裏で陽動)→ 、
1回目  、 (裏裏表)     、 

上卦が乾(天)下卦が震(雷)により、この卦は”天雷无妄“となります。 陽爻が動くと陰爻、陰爻が動くと陽爻になるので、もう一つの卦象ができます。 これを変卦として、風沢中孚となります。卦は、動爻があるものを動卦、動爻のないものを静卦といいます。この例の場合は、2爻と4爻が動爻です。